「ありがとう」
「ごめんなさい」
「大好きだよ」
私がとても大事にしている言葉です。
特に「大好きだよ」という言葉は娘と接するときによく口にします。
日常生活の些細なことでも、お礼と謝罪の言葉はすぐにその場で伝えるように心がけています。
大切な人には常日頃から好きという思いを伝えています。
私個人の考えですが、プラスの感情や言葉は出し惜しみせずにどんどん口にして良いと思うのです。
そうすることで人間関係も円滑にすすめることが出来ますし、マイナスの言葉を言い続けるよりは、自分も誰かのことも幸せに出来ると思います。
昔の昭和の時代にありがちだったと思うのは、誰かを「褒める」「感謝を伝える」ということが極端に少なかったということです。
例えば家庭内で父親である立場である男性が家事をする妻に「ありがとう」と言わず当たり前と受け取っていたり、親が子どもに何か手伝ってもらった時に感謝の言葉を伝えなかったり、親が子どもに何か悪いことをした時に謝罪をしなかったり、と自分の思いを相手に伝えないことが多かったなぁ、と感じます。
また照れ隠しなのかもしれませんが、子どもへの愛情を普段から伝えることもなく、むしろ厳しく育てなければ、と子どもを否定しがちになったりということも少なくありません。
また昔は職場や学校などでも、部下や生徒を「褒めて育てる」ことがあまりなかったような気がします。
こちらも「厳しく育てる」という風潮がまかり通っていた時代背景が原因なのかな? と思います。
夫婦や恋人同士でも、お互いに相手を好きだと大切だという思いを伝えることを怠っていることが多いです。
現代では様々なハラスメントが問題となり、対人関係において「厳しく」から「褒める」という方向へシフトチェンジされてきてはいますが、まだ昭和の考えの名残が強く見受けられます。
これらの何が問題かというと、普段から相手にプラスの言葉を伝えていないと誤解を招き、その場の人間関係が破綻しやすいということです。
何か人とトラブルが起こった時によく耳にするのが、「そんなつもりはなかった」「いつも心の中では感謝していた」「悪いとは思っていた」などなど。
これらは何の言い訳にもならないと私は思います。
後から口だけでは何とでも言えます。
その場しのぎの嘘だって言えます。
自分の都合の悪くなった時にごまかすためだけの言葉かもしれません。
普段から思いを伝えていないと、そう受け取られても仕方ないのです。
もう一つ例を挙げてみましょう。
男性にありがちなのですが(すべての男性を否定しているわけではありません)、恋人に家事などをしてもらうのを当たり前と受け取り、感謝の言葉を伝えず、相手を尊重せずに、自分のペースで恋人と会うのを渋ったり趣味を優先したり、という人が時々見受けられますが、そうしているとあいての女性は不満をためていきます。
そして行き着く先は「別れ」です。
その時に「君のことを大事に思っていた」などと言ってももう手遅れ。
女性の心はとっくの昔に離れている。
こんなケースが非常に多いです。
プラスの思いを普段からつたえるということは、とても重要です。
それは相手の存在を尊重することに繋がります。
何よりプラスの言葉を口にして悪いことは何も起こりませんし、みんなが幸せになれる、とても良いことだと思います。
相手を大切に思っているならば、それを出し惜しみすることなく存分に伝えましょう。
思いは伝わらなければまったく意味がないのです。
言葉と態度で示しましょう。
世の中のみんながプラスの言葉と思いで溢れたら、それがなにより素晴らしいことだと思います。
一人でも多くの人が幸せになれますように。
そう願わずにはいられません。