今更私がお話するテーマでもないぐらい当たり前のことなのですが、「自分がされて嫌なことは他人にもしない」。
皆さんも子どもの頃、親御さんからこう教えられた人は多いのではないでしょうか?
私もそう親から教わりました。
が、大人になった今、この一見当たり前と思えることが出来ていない人が多いな、と感じることが増えました。
職場や学校、家庭内でこんな人はいませんか?
自分は散々、人の悪口を言い続けているのに、自分が悪口を言われたら怒り狂う人。
人をいじめているのに、自分の都合の悪いことが起こると「いじめられている」と騒ぐ人。
恋人や配偶者がありながら自分は浮気をし、でも相手に同じように浮気をされたら許さないという人。
これらの人に共通しているのは、「自分がされたら嫌なことを、自覚なしに他人に平気でしている」ということです。
自分で悪いことをしているという自覚がないんですね。
人間関係においてよく「悪気はないのだから許してあげて」というセリフがありますが、私個人の考えとしては「悪気がないのが一番たちが悪い」と思うのです。
本人が「悪いことをしている」と理解しないで行動していることほど恐ろしいことはないのでしょうか?
いえ、「悪いことをしている」と認識して人に不快な思いをさせるのも相当な問題だとは思いますが、「自分は何も悪いことはしていない」と無自覚に人を傷つけているのもかなり罪なことだと思うのです。
自分の言動が他人の目にどううつっているのか客観的に見ることが出来ないのでしょうね。
でも自分がされたことは主観的なことですから、嫌なことが起こると「自分は傷つけられた」と認識出来ます。
このギャップは人間関係において何か問題があった時に大きな影響を与えると思います。
ちょっとここで一例を挙げてみたいと思います。
私の母親の話です。
私の母親は私が中学生になるまで専業主婦でしたが、その後、最初に働き始めたのが「店長の奥さん」という立場でした。
母はその立場を利用し、自分が気に入らない人へは、いじめや嫌がらせ(今で言うところのパワハラですね)をして辞職へ追い込んでいました。
時は流れ、その店を辞め別の業界へ再就職しましたが、そこで「私はいじめられている」と騒ぐのです。
自分のしてきたことを棚に上げて、です。
私が子どもの頃、「人にされて嫌なことはするな」と私に言い続けてきた母親ですが、説得力ゼロですよね(笑)
母は散々人をいじめてきたのに、まったくその自覚がないのです。
でも自分がされたら被害者だと騒ぎ立てる。
冷たいようですが「自分がしてきたことが返ってきただけでしょう」と私は思いました。
「人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、本当にこの通りだと私は思います。
しかし、これが出来ていない人が多いなぁ、と感じます。
人間は完璧ではありませんから、もちろん完全にこれを実行出来るわけではないのは分かります。
私もまだまだ未熟な人間ですから、常々気を付けてはいますが、他人様に不快な思いをさせていることもあると思います。
「自分を客観視するのは難しい」
こちらの記事と併せて読んでいただけると幸いです。
自分がされて嫌なことは他人にもしない。
これを実践するには「想像力」が必要だと考えます。
「自分だったらこういうことをされたら嫌かな?」
「こんなことを言われたら傷つくだろうから自分の心に留めておこう」
というように、相手の立場になって想像力を働かせて行動することが望ましいと思います。
簡単なように見えてとても難しいですが、気を付けてより良い人間関係を築いていきたいですね。
最近、リアルで少々仕事が忙しく、ブログの更新もスローペースになっております。
なんとかブログは続けていきたいと思っておりますので、拙いブログですが、これからも当ブログをよろしくお願いいたします。