猫を見ながら酒を飲み日々思うこと

  日常思うこと、特にメンタル、親子関係、人間関係についてを綴っています。人生を豊かに楽しくすることを探求していきたいです。

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親のことは尊敬しなければならない?

子どもの頃、大人たちから言われた言葉があります。


「産んでくれた親に感謝し、敬いなさい」と。


私自身、ずっとこの言葉に縛られ続けていました。

なぜなら子ども時代、毎日のように母親から怒鳴られ殴られ、父親は家庭を顧みず仕事が休みの日は一日中パチンコ三昧。

こんな両親に対して、「産んでくれてありがとう」と思ったり「親を尊敬する」ということが出来なかったからです。


親を敬えない、感謝することも出来ない私はおかしいのだろうか? とずっと悩み続けていました。

 

正直、自分が子どもをもった今でも、親への感謝の気持ちは持てません。

両親に直接伝えたことはありませんが、「産んでくれなんて頼んだ覚えはない」といまだに思っています。

「育ててくれてありがとう」とも思っていません。

親が勝手に私を産み、ろくに大切に育ててこなかった。

感謝どころか恨む気持ちしかありません。

 

私が高校生の頃、父親は浮気をしていました。

家族を大事にしてこなかった男です。

当時の私の心は父親への殺意に満ちていました。


また、子どもの頃から母親は自分の夫への不満をすべて私に八つ当たりしていて、私が中学生になるといつも夫の愚痴を私にこぼすようになりました。

そんな母親への嫌悪感もありました。


それを同級生に話すと、「反抗期だからだよ。大人になったら良い両親だって思えるようになるよ」と言われてしまい、まったく理解されませんでした。

もちろん反抗期だから両親を嫌っていたのではありません。

それほど親を嫌うということはおかしなことなのだな、と当時の私は自分を責めました。

 


世の中には「虐待をする親」「毒親」が確かに存在します。

それも決して少なくない数です。


そのような親のもとへ生まれた子どもは、当然のことながら親を尊敬することなど出来るはずがありません。


子どもが幼いうちは良くも悪くも親の存在がすべてですから、どんな理不尽な目にあっても受け入れるしかありません。

しかし、成長するにつれ周囲と比べ、「自分の親はおかしいのかもしれない」と徐々に認識し始めます。

それでも家を出て自立出来る年齢になるまでは、どんなに身体的精神的に虐げられても、毒親の呪縛から逃れる術はないのです。


優しく子どもをきちんと愛する両親のもとへ生まれた人には想像がつかないかもしれませんが、親を恨むことしか出来ない子どもが存在することも知ってほしいな、と思います。

 

世の中の「親を尊敬しなさい」の言葉にどれだけ悩まされている人がいることでしょう。

私もその一人です。

ただ「親」というだけで敬わなければならないでしょうか?

どんなに殴られても罵声を浴びせられても子どもに一切関心のない親でも、それでも尊敬しなければいけない理由など、私なないと考えます。

 

どんなに精神的に未熟な人間でも子どもを産めば「親」になれます。

しかし子どもを心から愛し大切に育て、常識をしっかり教えることが出来るのが、本当の意味での「親」だと思うのです。


もちろんそのような親であれば、子どもも親に対して感謝も尊敬も出来るのでしょう。

でも、残念ながら、その一見当たり前のようなことが出来なくなってしまった子どもも大勢いるのです。

 

どうか「親を尊敬するべき」という概念を押し付けてこないでほしいのです。

それが出来なくて悩んでいる子どもはたくさんいます。

すべての親が尊敬に値する人間とは限らないのです。

 

私は無理にでも親の長所を見つけ「敬わなければ」と努力した時期もありましたが、結局は無理でした。

私を大切にしてこなかった人たちを尊敬することなど不可能だと感じました。

 


私と同じく悩んでいる人たちに伝えたい。

無理に親を尊敬する必要はないのです。

残念ながら子どもを大事に出来ない親は存在しますし、自分の親がそうであれば尊敬どころか恨みの感情が生まれてくるのは当然仕方のないことです。

どうか自分を責めないでください。


あと、自分の親を尊敬出来ている方は、「親を尊敬できない」という人を責めないでください。

それぞれ事情があるのです。


恵まれた環境に生まれた人には信じられないかもしれませんが、現実に毒親のもとへ生まれた人も存在するのですから・・・。

 

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