誰しも「こういう人間でありたい」という理想は持っていると思います。
「優しい人になりたい」
「仕事の出来る人間になりたい」
「いつも笑顔でいたい」
などなど。
また、他人に対しても「こうしてほしい」という期待を無意識のうちにもっていたりするものです。
私自身も、
「いつもニコニコして笑顔を絶やさない優しいお母さんでいたい」
「仕事も出来るようになりたい」
「家事もしっかりとこなしたい」
などと自分に対して理想を掲げています。
しかし、あまりに理想という名のハードルを上げすぎ完璧を求めすぎると、それらが出来なかったとき、ひどく落胆してしまうこともしばしばあります。
「今日はこれが出来なかった」
「また失敗してしまった」
「どうしてこんなことも出来ないのだろう?」
と思ってしまいます。
出来なかったことに気をとられてしまい、いわゆる減点法になってしまうんですね。
そうすると、
「自分はなんてダメな人間なんだろう」
と自分自身を否定することに繋がります。
これではつらい思いをするだけです。
それよりも、ハードルを思い切り下げて、「これぐらい出来れば上等」と考え、それが出来たときに自分を褒める。
そして理想以上のことが出来たときには更に褒める、といった加点法を選択したほうが、人生を楽に乗り切ることが出来ますし、自分に対しても自信を持てるようになります。
理想を高く持つ、ということは決して悪いことではありません。
そのことで自分を成長させることが出来ますし、達成できたときの喜びはひとしおです。
人間は完璧ではありませんから、失敗することも多々あります。
その失敗を糧に努力出来る人もいるでしょう。
しかし、みんながみんな、それほど強いメンタルを持ち合わせているわけではありませんから、やはり理想のハードルを下げる、という選択をしてもいいのでは? と私は思います。
もしもハードルを上げすぎてしまった場合は、
「ハードルをくぐってしまう」
というのも一つの手段だとも思います。
何事も「自己否定しない」ようにすることが何より大切なのです。
これは自分自身のみならず、他人に対しても同じことが言えます。
人は無意識のうちに、自分以外の他者に対して「こうあるべき」という理想を抱きがちです。
そして相手が自分の思い通りの言動をしてくれなかったときに、怒りや悲しみといった負の感情が芽生えてしまいます。
「どうしてこんなことも出来ないんだ!」
「このくらいやってくれてもいいのに・・・」
と相手が出来なかったことへの不満が生まれます。
そうするよりは相手に過度な期待をせず、思っていたことより出来たことへ「ありがとう」と感謝するほうが、人間関係が円滑にすすみます。
自分だったらイヤですよね?
勝手に理想像を押し付けられて期待されて、「がっかりした」なんて思われるのは。
自分にも他人にも、高い理想を押し付けない。
良い意味で、理想のハードルを下げましょう。
そうすることで心に余裕が生まれ、自分にも他人にも優しい気持ちで接することが出来ると思うのです。
自分のことも他人のことも否定せずに済みます。
出来なかったことを責めるよりも、出来たことを褒める。
とても大切なことです
プラスの感情を持って生きていたほうが、よりよい人生を送ることが出来ます。
自分も他人も含めて、完璧な人などこの世には存在しません。
悪い面を否定し合うのではなく、お互いに良い面を認め合い、褒め合って、笑顔で生きていきたいですね。
私自身、完璧を求めすぎるところがあるので、気を付けていきたいと思います。
日々、笑顔で楽しい生活を送るために・・・。