タイトルの通りなのですが、子どもは良い意味でも悪い意味でも、親の思うとおりに言うとおりに育ちます。
例えが悪いかもしれませんが、植物に置き換えてみましょう。
花を育てるとき、毎日水やりを欠かさず、暖かい日差しを浴びさせて、土に栄養をあげ、大事に育てると、やがて美しい花を咲かせます。
しかし、ろくに水も与えず、日にも当てず雑に扱うと、やがて花を咲かすことなく枯れてしまいます。
親が子どもに愛情を持ち、褒めて、一人の人格として尊重し、大切に育てると、子どもは自己肯定感の高い優しい大人へと育ちます。
しかし、子どもを否定し続け、暴言と暴力で支配し、大切に育てないと、子どもは自己肯定感の低い大人へと育ちます。
よくあるのが、自分の子どもが誰かに褒められたときに過剰に謙遜することです。
「しっかりしたお子さんね」と言われて、
「いえいえ、うちの子は何にも出来ないダメな子で」と返します。
親にこう言われた子どもは、「自分はダメな人間なんだ」と認識してしまいます。
子どものうちは自分の親の言うことがすべてですから、良い言葉も悪い言葉もそのまま受け取ります。
「あなたは〇〇がとても上手だね」
「あなたは〇〇なところが、とても良いと思うよ」
「あなたはとても優しい子だね」
「私はあなたのことが大好きだよ」
このように親から褒められ肯定されると、子どもは自分に自信を持てるようになりますし、褒められたところをもっと頑張ろうと努力も出来る子に育ちます。
親が子どものことを「優しい」と伝えると、優しい子になります。
長所を褒めると、子どももそれを伸ばそうと頑張ります。
逆に、
「お前は何をやってもダメだ」
「お前は性格が悪くてわがままだ」
「なんでこんなことも出来ないんだ」
「お前はどうしようもない人間だ」
などと子どもに否定の言葉をかけ続けると、子どもはどんどん自信をなくし、「自分なんてダメな人間なんだ」と思い込んでしまいます。
何をするにも臆病になり、常に自分を否定し「どうせ自分なんて・・・」とやけになり非行にはしることもあります。
「自分には生きる価値がない」と心の病を患うこともあります。
親が子どもを否定すると、その子ども自身が自分を否定するようになってしまうのです。
このように、親が子どもにどう接するかは、子どもの人格形成に大きな影響を与えます。
子どもを肯定すれば、子どもは健やかに育ちますし、否定すれば、子どもは何かしらの心の問題を抱えて生きていくことになります。
こういった意味で、子どもは親の思うとおりに育つのです。
世の親御さんたちに伝えたい。
どうか子どもを否定せず、褒めて大切に育ててほしい。
そして子どもに「あなたのことが大好きだよ」と愛情をしっかりと伝えてほしい。
少なくともそれだけで、子どもは安心し、より良い人生を送ることが出来ます。
私たち大人もそうですよね。
否定されたら誰でもいい気分はしませんし、辛い思いをします。
誰かに褒められたら、「もっと頑張ろう」と前向きになることが出来ます。
子どもも同じなのです。
小さいとはいえ、人格をもった立派な一人の人間です。
子どもだからと軽くとらえず、しっかりと尊重すべき存在なのです。
子どもには輝かしい未来があります。
親であろうと、その未来を暗いものにする権利などありません。
ほとんどの親は自分の子どもに幸せになってほしいと願っていると思います。
それであれば、ぜひ子どもを肯定して育ててあげてほしいです。
それが何より大切なことだと私は思います。
世の中の子どもたちが、みんな幸せになれますように・・・。